こんな感じ
上の写真は、イラストレータでC20%の網を敷き、その上に文字を書き、背面複製した文字にガウスぼかしのフィルタ処理を掛けて出力したもの。
見ての通り文字の周囲のみ色が変化(薄く)なっている。
これは、元々イラストレータはPS(PostScript)のデータを複合機に送り、複合機側でラスタライズ処理をかけて出力するのだが、利便性を求めイラレ上でぼかしなどラスタライズが必要な処理を掛けれるようにしたため、PC側でラスタライズされる部分と複合機側でラスタライズされる部分が発生し、ラスタライズ時のカラー設定により色の差異が発生する事が原因で起こる現象だ。
すなわち、上の画像で言えば、文字と周辺の薄い部分がイラストレータ(PC側)でラスタライズされた部分、周囲の濃い色の四角が複合機側でラスタライズされた部分だ。
この現象がガウスぼかしだけでなく、イラストレータの「Photoshop効果」という所にはいっているフィルタを使うと起こる事になる。
赤で囲んだフィルタ全てで起こる
最初、対策が思いつかずメーカー(うちはRICHO製の複合機を使っているのでリコー)に相談した所、数十万円もするPostScript演算拡張ボードを買えと言われました。
そんなもの買う予算は、もちろん無い。
そこで、なんとか設定で回避できないかと考えた。
原因はわかっている。要はPCと複合機それぞれでラスタライズしなければいいのだ。
フィルタを掛けた時点でPC側でラスタライズされているのだから、全部PC側でラスタライズできれば問題ないはず。
色々試した結果、プリンタドライバのプリント設定で「印刷品質」を「一般」ではなく「写真(イメージデータ)」で出力すれば良いことが判明。
どうやら「一般」はPS(PostScript)データは印刷機で、それ以外はPCでラスタライズを行う設定で、「写真」は全てPC側でラスタライズする設定になるらしい。
※Richo以外の機械でも何処かしらにそういった設定が有るはずなので探してみてください。
Richoのプリンタドライバでは「印刷品質」中に設定があった
この設定で出力すると問題なく出力された。
ただ、当然全体的に色味が変わるので、気になる人はデータを再調整してください。
(個人的に一般より写真のが設定した色に近い気がする)
ばっちり出力されました。
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